僕と病気とエア漫才

軽い統合失調を患っている僕が頭の中から聞こえてくる声と漫才をする日常を綴っています。

統合失調症などの精神の病気を患っている人は思っていた以上に多いのかもしれません。

スマホが普及し始めた時期と重なるのですが、道で独り言のようなをことを言っている人が本当に増えました。

最初は気のせいかなと思いました。
独り言なんて誰だって言うものだし、それで精神の病気を疑うのは幾ら何でも性急過ぎやしないかと。

でも、独り言を言っている人の声が凄く大きいことに気づきました。周りを気にしているような様子がないのです。
さすがにこれはおかしいだろうと僕も思いました。もっとも、おかしいからと言って何ができるというわけでもありませんが。

でも、母親も僕に対し、あんたみたいな人をよく見かけるのよねぇと言ったので、やはりおかしいのだという確信を強めました。

誰もいないのに道端で大きな声を上げている人がいますが、よくよく考えるとスマホで話しているのかもしれません。

僕はよく知らないのですが、スマホにはマイクのようなものも付けられるらしいので電話を手にしなくても会話ができるようなのです。
スマホで電話をしていたと考えれば全ての説明はつきます。どうやら、おかしかったのはスマホの機能も知らない僕や母親だったようです。

でも、本当にスマホで話しているのだろうかと思う人もいます。その人は浮浪者のような格好で大声を出していたからです。
失礼だと思いましたが、マイクのようなものが口元に出ていないか確かめましたが、そんなものはありませんでした。
やはり、その人の声は独り言によるものだったようです。

僕は家では平然と一人で喋っています。

頭の中の人格?は僕の口を勝手に動かすことができます。なので、その声と会話することもできます。
その光景は傍から見ると異様そのもので、まさに一人漫才ならぬエア漫才をしているようにしか見えないそうです。

なので、母親は僕の声を聴くのを嫌がります。
独り言を言うなと叱りつけてくるのですが、勝手に口が動いてしまうのだから止めようがありません。

しかも、そういう声を発する人格は知恵があります。外に出ていたり、知らない人がいたりする場所では口を動かしたりはしません。
なので、家族でない人たちは僕がまさか精神の病気を患っているなんて思いもしないのです。

心療内科の先生は僕の病気に理解を示してくれますし、別に珍しい病気でもないと言います。

僕は一度で良いから自分と同じ病気、同じ症状を患っている人と話してみたいです。悩みなどを話し合えれば見えてくるものもあると思うので。
でも、そういう人は身近なところにはなかなかいません。
テレビでもたまに似たような病気を抱えている人の話を聞きますが、症状は違うもののように思えます。

頭の中から声が聞こえてきて、その声と話せることが珍しくないのなら、そういう人たちの情報がもっとあって良いはずです。

いつか、同じ症状を抱えている人と話をして、悩みのようなものを共有しあえたらそれは素敵なことなのかもしれません。